Java SE 8 Gold試験に合格しました。
正答率は70%でした。(65%以上で合格)
受験に至った経緯としましては、単に会社に取れと言われたからです。
正直JavaGoldで学ぶ内容はニッチすぎて使い道がないと思っていたので、勉強へのモチベーションはかなり低く、可能な限り少ない労力での合格を目指しました。
そのため、理解度はだいぶガバガバです。
というわけでこの記事は、僕と同じように「理解度なんてどうでもいいからJavaGoldに合格したい!」という方に捧げます。
なにかのお役に立てれば幸いです。
筆者プロフィール
・社会人1年目SE
・JavaBronz、JavaSilver取得済み
・仕事上では少しJavaを書くくらい
・非情報系学部卒
参考書
僕が使用した参考書は以下の2つ
・オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold SE 8
通称紫本
JavaGold試験唯一の解説書。
後述するが文章がかなり難解で理解するのに相当時間がかかる。
・徹底攻略Java SE 8 Gold問題集[1Z0-809]対応
通称黒本。
JavaGold試験の問題と解説が掲載されている。
どちらの参考書も高価ではありますが、この2冊がないと合格は厳しいです。
紫本だけでも無理ではないですが、めちゃくちゃ時間がかかると思うのであまりオススメしません。
また、どちらも初版は誤植や誤字脱字が多いのでなるべく新しいものを購入することをオススメします。
メルカリに出せばそこそこの値段で売れるので、最終的な出費はそこまで大きくなりません。
学習方法
続いて具体的な説明します。
1、紫本を読破する(30〜40時間)
紫本の読破はJavaGold対策の入り口にして最大の難所です。
紫本の恐ろしい点は何と言ってもその解説の難解さ。
1〜3章くらいまでは割と理解しやすいのですが、第4章のラムダ式に入った時点でたぶん理解不能すぎて受験放棄したくなると思います。
覚えるルールやメソットは多すぎるし、解説は何言ってるか分かんないしでマジで頭がおかしくなります。
それでも第4章のラムダ式と、第5章のストリームAPIだけは理解しなければなりません。
なぜかというとラムダ式とストリームAPIはJava SE 8 Gold試験の肝であり、これを避けて合格することは不可能だからです。
出題される問題の半分以上はこの2つのどちらかが絡んでいます。
にもかかわらず!紫本のラムダ式、ストリームAPIの解説がめちゃくちゃ分かりにくいんです!
第4章の1ページ目を開いた瞬間から「自分は急に馬鹿にIQが下がったのか?」と錯覚するほど学習が全く進みませんでした。
紫本では理解不能な点はググったりしながら自力でなんとか概念を理解しました。
面倒かもしれませんが、ラムダ式とストリームAPIだけは時間をかけてきっちり理解してください!
でないとそれ以降の章が読めないです。
最初はチンプンカンプンでも、何度も繰り返し読んでいれば雰囲気理解できてくるはずです。
逆にラムダ式とストリームAPIが分かれば、JavaGold試験は合格したと言っても過言ではありません。
あと、自分でコード書いて動かしてみると理解が早く進みます。
4章、5章を理解し終えたあとの6章〜ですが、完璧な理解は諦めて適当に読み進めてください。
6章以降はファイル操作、例外処理、マルチスレッド、DateTimeApi、ローカライズなどがについて解説されているのですが、ルールとかメソッドとかが多すぎて覚えていたらキリがないです。
なので各章の基本的な部分は当然理解しなければいけませんが、途中で分からなくなったら無視して次のページに進みましょう。
何となく雰囲気が分かれば十分です。細かい部分については問題演習の中で身につけていきます。
僕は10章のマルチスレッドがよく分かんなくて章の半分くらいまでしか読んでないです。でも合格はできました。
紫本を最後の章まで読み終えたら第一段階は完了です。お疲れさまでした。
巻末の問題はまだやらなくて大丈夫です。
2、黒本の問題を全部解く(10〜15時間)
紫本で得た知識を元に黒本の問題を全部解きます。(巻末の85問を除く)
正答率はそんなに高くないと思いますが、問題を解いていく中で漠然とした理解だった紫本の知識が、具体的な形で定着していくのが分かるはずです。
また、問題や解説の中で分からないものが出てきたら、紫本の索引で調べて理解しましょう。
この手法により、試験に出題される部分に絞って効率的に試験対策ができます。
黒本は文章もわかりやすく、解説も必要以上に詳しく書かれているため読み飛ばしていいページが多いので、その気になれば1日で読破できます。
自分は休日を使って黒本を1日で読み終えました。
3、黒本、紫本の巻末問題を解く(10時間)
紫本の問題は特に難しいので点数はボロボロだと思いますが、それが当たり前なので落ち込む必要はありません。
大切なのは「どんな問題が出るのか、自分が理解できていないことは何か」を把握することです。
解くだけ解いておわりではだめです。
解説を読んで「なぜその答えになるのか」を説明できるようになりましょう。
ここをきっちりこなすと合格率がグンと上がります。
当然、知らない言葉が出てきたら紫本の索引で調べて学習します。
4、復習(10時間〜)
1度問題を解いただけでは知識は身につきません。
巻末問題は最低でも3週はやりましょう。
あと、運がいい人だと試験本番で紫本、黒本に乗っている問題と全く同じ問題が20問くらい出るらしいです。
自分は1問しか出ませんでしたが笑
巻末問題を3週ほど回したら、仕上げとして理解が足りていないと感じる点を時間の許す限り復習します。
期間は約1ヶ月
自分の学習のスケジュールは以下のようになりました。
・受験の1ヶ月ほど前からぼんやり紫本を読み始め、全く捗らずに結局読み終えたのは受験日の前の週の金曜日
・土曜日に1日で黒本を完読(巻末問題除く)、日曜日に黒本と紫本の巻末問題を全部解いた。
・月、火の定時後で巻末問題を2週復習し、不明点や曖昧な点を可能な限り潰す。
・水曜日に受験、無事合格
振り返ってみると、どう見ても後半に詰め込みすぎですね。
勢いでも合格できないことはないですが、出来ればもう少し余裕を持った計画を立てたほうがいいと思います。
受験
自分の努力を信じて試験に挑みましょう。
試験時間は150分で、問題数は85問。
時間はたっぷりあるので、そこまで焦らなくても完答はできると思います。
紫本や黒本の問題は選択肢が6、7個あるものが大半なのですが、実際の試験はほとんどの問題が4択でした。
よく分からない問題も消去法で2択くらいまで絞れるので、難しい問題にあたっても冷静に対処して合格率を少しでも上げましょう。
僕の場合自信を持って答えられる問題は15問くらいしかなく、あまり手応えも感じませんでしたが、蓋を開けてみると7割も取れていました。
どんな問題が出題されるかは運次第な部分もあるので、もし落ちてしまっても気に病む必要はありません。
その時は軽く復習して再チャレンジしましょう。
JavaGoldってコスパ悪くね?
以上、JavaGoldの勉強法の紹介でしたがいかがだったでしょうか。
自分は会社に言われたので仕方なく取りましたが、正直JavaGoldってわざわざ取るほどの価値はないと思います。
難易度の割に評価されないし、結局のとろこJavaGoldってただの暗記なので使わないものはすぐ忘れちゃうんですよね。
もちろんJavaGoldで学んだことが仕事の中で登場することはありますが、そんなの資格取らなくたって都度調べればいいだけの話ですからね。
JavaGold取る暇があるなら手動かして開発経験積んだほうが絶対いいです。
なので必要に迫られてない人以外は取らなくていいと思います。受験料高いし。
というか必要に迫られない状況で勉強始めても、大半の人は途中で挫折するんじゃないだろうか。
でもJavaGold取って良かったと思えることが1つだけあります。
それは「Gold」っていう響きがカッコイイこと。
最上位資格感がビンビン感じれられるのでみんなに自慢しようと思います。
ホントにそれだけ。